前途有望の書

明るいことを書いていたら明るい未来が待っているハズ

「光る君へ」道兼と道長兄弟愛/道兼の退場

父兼家のために手を汚したのに報われない道兼

14話:星落ちてなお


父親の兼家が息子たちに告げる


・出家する
・長男道隆を跡取りにする


「父上は正気を失っておられる。父上の今日があるのは私の働きがあってこそ。何故兄上に」
父親兼家に食い下がる道兼。


一族のために汚れ仕事をさせてきた その道兼に対し、
「お前のようなヒトゴロシに一族の長が務まると思うのか。大それた望みを抱くなど許し難し」
となんとも酷な父の言葉。
いいたいことは分かるが身もふたもない言い方。


「道兼はこれからも我が家の汚れ仕事を担って兄を支えてまいれ。それが嫌なら身分を捨てどこへでも流れてゆくがよい」


ひっどーい。道兼ショック。


「この老いぼれが とっととシネ」
父に、そういい捨てて出ていったものの、渡り廊下で背を丸くし うずくまっている道兼。



とはいえ、家のために手を汚す以前に元々乱暴者でありましたね。
初回のまひろの母の件とか 道長にことごとく当たり散らすなど。


荒れる道兼に寄り添う道長

15話:おごれる者たち


公任が道長にヘルプ!


公任
「道兼殿が我が家に居座ってしまわれ夕餉と酒を出したらそのまま酔いつぶれてしまわれ、以来 我が家から出ていかれぬのだ」


公任宅で飲みつぶれる兄道兼。


道長「兄上のこのような姿 みとうはありませぬ」
道兼「俺は父上にだまされて、ずっと己をコロシて生きてきた。己の志、己の思い。すべて封印してきた。そして父にも妻にも子にも捨てられた。これ以上俺にどうしろ説教するなど」


道長「兄上はもう父上の操り人形ではありません。
自分の意思で好きになさってよいのです。
私は、兄上にこの世で幸せになっていただきとうございます。
この道長がお支えいたします。
父上はもう居られないのですから」


涙を流す兄。不憫。


民に流行る疫病対策に動く道兼 改心が行動に現れる

16話:華の影


関白に疫病対策を頼むも無下に却下され下がる道長が道兼とすれ違う。


道兼「どうした。そんな顔をして」
道長「関白と話しても無駄なので 自分で悲田院を見てまいろうと思います」


道兼「やめておけ。都の様子なら俺がみてくる」
道長「え?」
道兼「汚れ仕事は俺の役目だ」


うーは 並びに全国の視聴者「えーーーーっ!」


砂埃の中を従者に馬を引かせ悲田院へ向かう道兼の表情。
ほのかに満足感?充実感?を感じさせる。



道兼を関白に

17話:うつろい


道兼・道長・女院の三者が集まる。
女院「次の関白は道兼の兄上であるべきよ」


「私は道兼の兄上のことが昔から好きではありません。されどあの出過ぎ者の伊周に関白になられるのはもっと嫌なの」
「他の公卿を取り込んでおくわ。
そもそも大納言も中納言も参議も 公卿はみな伊周が嫌いだから
そこは私が一押しすればうまくいくはず」


ほぉーと得心する道兼と道長。
満足げな女院様。
ひゃー女院様怖し。


今の政も
こうやって密室で決まっていくのでしょうか。


父上に恨みはない。驚かせるような政がしたい

18話:岐路


道兼の屋敷で酒を酌み交わす二人。


道兼「公任の屋敷で荒れていた俺を救い上げてくれたお前のお陰だ」
道長「そのようなこともございましたね」


道兼「お前を右大臣にするゆえ これからも俺の力になってくれ」
道長「救い小屋のこと、公の仕事としてください」
道兼「もちろんだ」
道長「兄上ならば善き政ができましょう」
道兼「父上にもはや恨みはない。されど あの世の父上を驚かせるような政がしたいものだ」
そして取り組みたい政をくちにする。



「恨みはない」とかカッコよすぎ。おハナシだから?
心のバネが強すぎるから?
前を向くならば後ろを見ている暇(恨んでいる場合)ではないということか。
理屈では分かるが理解はできない 心の小さい うーは である。


関白になれど病に倒れる道兼

道兼の屋敷に 薬師と駆け付ける道長。


その道長に向けて道兼が
「お前が倒れれば我が家は終わる。二度と来るな。
出ていけ。早く。俺を苦しめるな行け!」


病床で手を合わせ読経する道兼。はっとし、
「俺は浄土に行こうとしておるのか?
ぶざまな こんな悪人が!」


道長は ひとたびは帰ろうとしていたが
咳き込み苦しむ兄の姿に、
簾内に飛び込み兄を抱きしめて その背中を優しくさする。



改心したならば、
行動にて善行にて負を取り除いて 善きものとして輝いてほしいものだけれど
不憫・憐れな存在でなく光へ進もうとした姿を見せてくれた。



ただ最期の時は、
俺は悪人だと後悔ばかりの気持ちで逝くのでなくて
道長に抱きしめられ
心が安寧で逝けたらよかったなあ と思う。
どちらだったのか分からないけれど。



とうのも これは全くの余談だけれど
最期の時の思いが天国に行くのか地獄へ行くのかの分かれ道になる
と、ものの本で読んだばかりなので。


ただ安らかに最期を迎えられたらなあ。
↑自分を含む



じゃ またね♪